嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

「ハサミ男」

昨日、「ハサミ男」を読破したので、ここに感想をしたためておく。

大雑把なあらすじはこうだ。
連続殺人犯である「ハサミ男」――彼は新しい獲物を見つけ、慎重に殺害計画を立ててゆく。
しかし、それを実行しようと思った矢先に、彼は発見するのである。自分が殺そうと思っていた少女が、別の「ハサミ男」に殺された、その死体を―― 「ハサミ男」は、それが誰だか暴こうと、模倣犯を探す。 一体、模倣犯は誰なのか? 「ハサミ男」の行く末はいかなるものか?

ネタバレにならない程度に感想を書く。

正直言って、おもしろいかと言われれば、首を傾げるような内容だった。
叙述トリックというやつだろうか。しかし、無理があるように感じた。
この作品は、著者のデビュー作である。メフィスト賞を受賞したものだ。
恥ずかしながら、わたしの夢は作家である。なので、メフィスト賞を受賞するに至り、どれだけの水準で書いていれば受賞できるのかを確かめたくて手に取った本だった。
正直な話、ほっとした。しかし、まだまだ「ハサミ男」の著者には遠く及ばない。

ただ、今回の「ハサミ男」は、決しておもしろかったとは言えない内容だったように思う。
もちろんわたしの感性による感想なので、見る人から見れば面白い内容かもしれない。
一個人の意見として受け入れてほしい。決して批判をしたいわけではなく、率直な感想を述べたに過ぎないのだから。

次は宮部みゆきの短編集を読もうと思っている。
この短編集は、父親が「面白い」と言って貸してくれたものだ。
それと同時に、サルトルの「嘔吐」も読みたいと思っている。
読む本がたくさんあるのは幸せなことだ。
わたしはたくさんの本を読んで、たくさんの言葉を知りたい。
夢を叶えるためにも、まだまだ修行をしなければならない。

宮部みゆきは、一体どんな物語を書いたのだろうか。
今から読むのが楽しみだ。

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