嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

わたしは健常者だ

わたしは健常者だ。

わたしは統合失調症という病を患っている。
幻聴、被害妄想、誇大妄想、自閉……様々な症状を起こしている。
実際、統合失調症が原因で障害者手帳をもらう人もいる。
だが、わたしにはどうしても、統合失調症患者が障害者であるという世の中の認識に疑問を持たざるにはいられないのだ。

わたしは統合失調症患者だ。
それは確かなことで、たくさんの薬を飲みながら毎日過ごしている。
会社も休職し、毎日ひっそり本を読んで暮らしている。
時々数少ない友人と遊んだり、一人でカラオケに行ったりもしている。

薬さえ飲んでいれば、わたしは健常者なのだ。
確かに、毎日希死念慮を抱かぬ時はない。
けれど、多少の希死念慮なんて健常者でも抱きうることだし、希死念慮があるからイコール障害者である、という定義は甚だ疑問だ。

周囲から「障害者手帳取ったら?」「入院したら?」「障害年金もらったら?」と言われたことがある。
でも、わたしはそんなものいらないと思っている。
だってわたしは健常者なのだ。誰がなんと言おうと健常者なのだ。
わたしはあくまで自分が健常者であると信じたい。

世の中は障害者に厳しい。
手帳を取った時点で人生の選択肢は限りなく絞られてしまう。
特にメンタル系なんかはそうだ。
一見なんの問題もないように見えて、それでも障害者枠で働くことになれば、健常者よりも薄給で働かされることになるだろう。
だからわたしは手帳を取るのが嫌なのだ。

信じたくない。自分が障害者だなんて。
わたしはどこまでも健康な精神でいたい。
元気な作家になって、印税生活をするためにも、病んだ自分はいらない。
認めない。統合失調症だから障害者だなんて言わせない。
わたしは健常者だ。
わたしは健常者だ。
わたしは健常者だ。
諦めきれない。受け入れられない。
自分が精神障害者であることが耐えられない。
周りに何を言われても、わたしは健常者でいたい。

わたしはもう誰にも迷惑をかけたくない。
わたしを病人だと思ってほしくない。
わたしは本を読んで、文を書いて、夢を叶えたい。

わたしは健常者だ。障害者ではない。
障害者だとは思わせないほど元気になるしかない。
いつになったら減薬できるのだろう。
いつになったら寛解できるのだろうか。
希死念慮は毎日止まらない。
それでもわたしは、健常者だ。
明日からも、わたしは健常者として生きていこうと思っている。

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