嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

家族に病気の理解が得られない

わたしの母は、わたしの病気に理解を示そうという気がない。
もとより、ヒステリックな人で、理屈でものを言えない人だ。他人がその言葉をどう受け取るかを全く考慮せずに口に出す。
わかっていた。そんなことは最初からわかっていた。
わかっていたが、統合失調症のわたしにしてみれば、それはつらいことなのである。

先日の会話だ。
母が、「弟くんは大した努力をしなくても結果を出せる子だから」と言ったのに対して、「わたしもそうだったから、大した努力もせずにそこそこの大学にも入れたし」と返した。
すると母親は、「あんたの場合、今までのツケが今回ってきてるんじゃん」と言われた。
わたしはこの言葉にショックを受けた。なりたくもなかった病気になって、それを「今まで人生楽していたツケ」だなんて言われて、大いに傷ついた。
この人はわたしを疎ましがっている――真っ先にそう思った。わたしのことが嫌いだから、そんなことが言えるんだと思った。
これはわたしの被害妄想かもしれない。けれど、わたしを傷つけるのには十分な言葉だった。

本当に親としてわたしを支えてくれようとしてないんだな。そう思った。
むしろ、わたしを邪魔者だと思っているのではないかとすら思えた。
その言葉を聞くことで、わたしがどれだけ被害妄想に陥るかを考えなかったのか。
統合失調症という病気に理解を示そうとはしてくれないのだろうか。

ここで、わたしは母を母だと思えなくなってしまった。
ひどいことを言ってくる他人……そのくらいにしか思えなくなってしまった。
気がつけば、母のことを「母さん」とは呼べなくなり、「あなた」としか呼べなくなった。
それなのに母親は、自分にはなにも非がないとでもいった態度で、「わたしはあなたの母親なのになんであなただなんて他人行儀なことを言うの」と言うのだ。 今まで散々わたしを苦しめて、同期は頑張って働いてるのにあなたはなんで働けないの?と追い詰められ、言う言葉が見つからないわたしを冷ややかな目で見てくる。
ああ、わたし、母に嫌われてるんだ。被害妄想かもしれない。けれど、そうだとしか思えない。

母に期待するだけ無駄だと父は言う。
父は、唯一わたしの病気に理解を示してくれる存在である。
父はわたしに言う。
「昔から、あの人はそういう人だ。だから、病気の理解を得られるだなんて希望は最初にから持たないほうがいい」
悲しいことだが、そういうことらしい。

わたしが母のことを「母さん」と呼べる日は、もう来ないのだろう。
互いに疎ましがって、それでお終い。家族の絆なんて脆いものだ。くだらない。
ただの愚痴の吐き出しになってしまったが、わたしは本当に悩んでいる。
母がいることがストレスになって、入院しようかとも思っている。

なぜ家族なのに期待してはいけないのか。
なぜわかってくれないのか。
入院を打診されるほど病状が悪化しているわたしに、「今まで楽してきたツケ」だなんて言葉が吐けるのだろうか。
それを聞いたわたしがどう思うか、なぜ考えないのか。

家族に迷惑をかけている。その自覚はわたしにもある。
だが、そこで家族に「あんたがいると迷惑だ」とでも言いたげな言葉を受けると、傷つくのである。
おそらく母とわたしが互いに理解し合うことは一生できないんだと思う。
家族の絆を諦める。これ以上に、悲しいことがあるだろうか。

理解してほしい。掃除も洗濯も炊事も、できるならば自分でやっているし、今頃働いてもいるだろう。
それができないから病気なのだ。なぜそこに理解を示してくれないのだろう。

いや、もうやめよう。
他人に期待するだけ無駄だ。
悲しいけれど、母のことは他人だと思って生きていこう。
そうでないと、この家にいることがストレスで余計に病状が悪化してしまう。
わたしには父親がいる。それだけで十分だ。

さようなら、母さん。
これで最後だ。あなたを母だと思うのは。 一日中家にいてもご飯の一つも作ってくれないようなあなたにもう興味はない。
理解者は父だけでいい。父だけを信じて生きていこう。

さて、明日は父親からの作家修行宿題が出ているので、頑張ってプロットを練ろう。
うじうじしていても仕方ない。
わたしは自分の夢を叶えるために努力するだけだ。
いつか作家になったら、父を旅行に連れていってやる。頑張ろう。

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