嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

またも瀉血で死にかける

懲りない女なのである。

それは昨日、家に誰もいない時のことだった。
人がいないことをいいことに、わたしはえっこらえっこらと瀉血をしていた。
噴水のように針から飛び出してくる赤い血。
ああ、生きてるんだと実感できる瞬間。

自傷行為とは不思議なもので、痛いし貧血になるしいいことはなにもないのだけれど、赤い血を見ると生きている実感が得られるのだ。
まあ、それがいきすぎていて入院危機にあるわけだが、しかし瀉血がやめられない。
その日もわたしの瀉血は絶好調だった。
かの「メンヘラ神」がそうしていたのと同じように、「モノクロトーキョー」を聞きながらわたしは浴槽に流れ落ちる血を眺めていた。

しかしながら、五分間も血を垂れ流しにしていれば頭も痛くなってくる。
この感覚――覚えがある。そうだ、あの時だ。
死にたくて瀉血をしていたあの日と同じ感覚だ。
わたしは大急ぎで針を抜いた。
立ち上がった瞬間、ひどい眩暈に襲われた。
なんとか掃除を終えた頃には、ぐらぐらとする頭で布団に倒れ伏した。

いい加減懲りろ、という話である。
しかし、わたしはメンヘラなので、なかなか懲りないのである。
瀉血もODもやめられないのである。
病気は悪化の一途を辿る一方だ。
寛解への道は見えない。
本当に寛解できるのか?
会社に戻れるのか?
そんな焦燥感がまたわたしの不安に拍車をかける。
焦ってはいけないよ。誰もがわたしにそう言う。
しかし、これが焦らずにいられるだろうか。
わたしは早く金が欲しいのである。
来春には東京へ引っ越したいのである。
だから、早く会社に復帰したいのである。

一方で、会社で邪険にされないか、腫れ物に触れるように扱われないかという不安もある。
わたしとしては、病気について詮索されたくないし、普通に接してほしいのである。
しかし、どうせ普通の人間はわたしのメンタルに気を遣ってそろそろとわたしに接するのだろう。
そう考えると、会社に復帰するのも怖いのである。

どうすればいいのかわからない。
この得体の知れない不安がどこからくるのかもわからない。
減薬もできず、被害妄想も激しく、人間も怖い。
お先真っ暗である。
今わたしにできることは、作家になるための修行だけなのだが、本当に作家になれるのだろうかという不安もある。
不安だらけだ。わたしは一生なにかを不安に思いながら生きていくのだろう。

作家になりたい。
7年かけて、作家になりたい。
わたしはこの夢を諦めたくない。
だから今も生きている。
これからも、自分にできることからやっていくしかない。
まずは読書だ。読書をして、文章を覚えるのだ。
わたしは前向きなメンヘラでありたい。
前向きなメンヘラであるがゆえに「あ〜〜〜もう死んじゃお〜〜〜!」となって死ぬ可能性も否めないが、それでも前向きなメンヘラでありたい。
わたしは夢を諦めない。
今日もこれから読書に興じるつもりである。
読み終わったら、簡単な感想をここにしたためるつもりである。

わたしは前向きなメンヘラでありたい。
どう足掻いても治らない病気を患ってしまったのだから、メンヘラ芸人として楽しんでいくしかない。
せめて自分の人生がおもしろかったと、死ぬ間際に思えるような人生を送りたいと思っている。

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