嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

わたしは統合失調症である

今日からブログを書き始めることにした。
正確に言えば、以前もブログを書いていたので、ブログを書くことを再開することになるのだが、心機一転新しいブログを作り直した。
今日からまた、日々のことや思ったこと、読んだ本のこと、色々なことを書いていくつもりだ。

さて、最初の記事にはなにを書こうかと考えた時に、持病について書こうと考え付いた。
このブログを読むかもしれない誰かが、わたしの持病について知らなければ、わたしがなにを言いたいのかわからないのではないかと思ったからだ。
わたしの思考は、この持病が大きく関係している。
故に、わたしの持病について、診察から確定診断までのくだりを最初に書いておこうと思う。

わたしは社会人だ。新人として入った会社は、良くも悪くも昭和の体質の抜けないトップダウンの会社だった。
わたしは壊滅的に空気が読めなかった。誰とも仲良くしたいと思わなかった。上司にも直属の先輩にも、心を開くことができなかった。
なぜか? 怖かったからだ。
わたしという人間を知られることが怖かった。わたしのことを知って、そして裏で悪口を言われてるのではないかと思うと、誰にも胸の内を明かすことができなかった。

わたしは「もしかして、わたしは大人の発達障害ってやつではないか?」と思った。
仕事ができるわけでもなく、ミスをしては誰かに迷惑をかけてばかり。
これは普通ではないのではないかと、わたしは思った。
精神科に行く切っ掛けは、これだった。

初めて精神科に電話を入れる時には緊張した。なにを聞かれるのか。なにを言わねばならないのか。
そもそも、電話する段階に入って、一瞬そこで躊躇った。
わたしにとって、精神科とは未知の世界だった。
それでも、なけなしの勇気を振り絞って電話を入れた。初診の予約を取った。

病院に初めて訪れた時、室内は明るいにも関わらず、どこか鬱屈とした雰囲気を漂わせている空間に、わたしの足が竦んだ。
ここで発達障害の診断を受けるのか。わたしは怖々と、受付のお姉さんに保険証を渡した。
医師は、とてもいい人だった。わたしがなにに苦しんでいるのか、どんな未来を望んでいるのか、真剣に聞いてくれた。
初日は、スルピリド睡眠薬を処方され、一週間後にまた来てください、とのことでわたしは帰路についた。

それからは、スルピリドからなぞの漢方を処方され、およそ一か月が経った。
拭い去れない不安感。誰かから悪口を言われているというわたしの主張。明日になったら世界が瓦解しているのではないかという恐怖。わたしという宗教の盲信。
薬がルーランに変わった。調べてみると、統合失調症の治療薬だった。
わたしは酷く狼狽した。発達障害ではないでしょう、というのが医師の見たてだった。
ああ、なんだ。自分が単に仕事のできないグズのろまなだけかと思っていた。
それなのに、処方されたのは統合失調症の薬。
不安で、どうしようもなかった。統合失調症という病名だけは知っていたが、調べてみると、なるほど、わたしが抱えている症状と合致するなと思えた。
そんな病気に侵されているのかもしれない。そんな不安がむくむくと膨らんでいって、気がつけばわたしは医者から貰ったリボトリールを身体に流し込んでいた。

それから多分、二週間が経った頃だ。
医者はわたしに病名を与えた。予想通り、統合失調症だった。
わたしは絶望した。統合失調症とは、治らない病気である。寛解はできても、完治はしない。わたしは何かとんでもない呪いにかかったかのように、診察室の中で医者の言葉を気持ち半分に聞きながら、これからの人生を憂いていた。
わたしはもう健常者としては生きていけないのか。そんな気持ちでいっぱいだった。
けれど、憂いたことでどうにかなるものでもない。そんな諦念でわたしの胸中は満ちた。

職場にそのことを隠しながら働いていた最中の話である。
わたしは、コントミンの副作用で、職場で倒れた。とても働ける状態になかった。所謂アカシジアを引き起こしていたのだ。わたしは家へ強制送還された。
その時のわたしは、昼ご飯も夜ご飯も食べられず、空腹であるのになにも食べることができなかった。毎日ふらふらしていた。
そのこともあって、昨年12月から、今に至るまで会社を休職することになった。

以上が、今のわたしに繋がる過去の話である。
わたしは統合失調症だ。だが、わたしは健常者であることを諦めたくないと思っている。
いつかは会社に戻り、しっかりと働いて、金を貯めたい。
この歳になって夢を語るのは馬鹿らしいかもしれないが、夢がある。どうしても叶えたい夢が。
わたしは諦めたくない。夢を叶えることも、健常者で在り続けることも。

このブログは、そんなわたしの日々や感じたこと、思ったこと、読んだ本の感想等を書いていくブログにしようと思っている。
毎日更新できるかはわからないが、できるだけこまめに、更新したい。
このブログが、わたしというたったひとりの登場人物の物語になるように。

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