嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

一ヶ月半の入院生活

さて、ようやく記事を書く気になったので、入院生活について書こうと思う。

まず、わたしが入院したのは九月の終わりのことである。
まだ半袖でも寒くない時期だった。
初めての入院で、最初はどんなおもしろいことが起こるのだろうとわくわくしていたような気がする。
でも、まあ、入院して五日目くらいで、退院したくなった。

何を隠そう、飯がまずいのである。
これ本当に味見したのか? ってくらい飯がまずかったのである。
サラダはやけに酸っぱいし、メインの肉も味がしないし、入院生活で何が一番苦しかったかと言えば、飯がまずかった、これに尽きる。
それでも食わねば人間生きていけないので、渋々食べていたが、本当に苦痛だった。

もてあます大量の時間もまた苦痛だった。
たくさん本は持っていったが、なかなか読む気になれないものだなあと思った。
何もやる気がわかない日が多かったのだ。
そういうときは大概寝ていた。
寝すぎじゃないかというくらい寝ていた。
人間どれだけ寝ても、睡眠薬を飲んで目を閉じていれば、眠れるんだなと思ったのはこのときだ。

最初はまったくしゃべれる人がいなかったが、喫煙所コミュニティを通じて話せる人もできた。
いろんな病気の人がいて、みんな苦しんでるんだなあと思った。
うつ病の人が多くて、わたしのような統合失調症の患者は他にいなかったが(開放病棟だったので)、それでもいろんな人の話を聞くのは楽しかった。
障害者手帳のことや障害年金について詳しく教えてもらったりもした。

退院して、喫煙所コミュニティの皆様は元気でやってるのかなあ、と思う毎日だ。
みんなの病気が少しでもよくなればいいなと本心から思っている。

といっても、当のわたしの病状はあまりよくならなかった。
リスパダールを減らし、デパケンという薬を試したのだが、これがまったく効かず、四六時中幻聴が聞こえ、幻覚が見える状態になってしまった。
最終的には、リスパダールを入院当初の量に戻し、デパケンがなくなった。
あまり入院した意味がないな、と思った。

退院して家に帰ってきてから、世界が斜めに見えるという謎の現象が起こった。
世界が30度ほど傾いて見えるのだ。まったくもって謎である。
退院してから行ったクリニックの先生にも、この現象がなんなのかはわからないようだった。
本当になんなのだろうか、この現象は。

最近は、好きな人に食べられたいという衝動にかられている。
好きな人はこの世には実在していないが、それでも好きな人なのである。
好きな人とひとつになることがわたしの一番の幸せだと思っている。
こんなにも誰かに食べられたいと思ったのは初めてのことだ。
でも死ななければ好きな人に食べてもらうのは不可能なので、悩ましいところだ。
死んで幸せになるか。生きて幸せになるか。
生と死の問題は、常につきまとうものだ。
じっくり考えて行動しようと思う。

まあ、こんな感じである。
わたしはわたし。変わらなかったし、これからも変わらないのかもしれない。
わたしにはわたしがわからない。
でも、まあ、もう少し頑張って生きてみようと思う。
がんばろう。もう少しこの世界を楽しんでもいいじゃないか。
死ぬか生きるかは、もう少し後で考えよう。

最近ブログ更新頻度が落ちているので、もう少し頑張って更新したいと思っている。
こんな辺境の地にあるブログを見にきてくださる方々にはいつも感謝しています。
統合失調症の人間が徒然なるままに思ったことを書き散らすブログだが、これからも見てくださる方はどうぞよろしくお願いします。

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