嘔吐

作家になりたい統合失調症の女が色々考えるブログ

「あやし」宮部みゆき

宮部みゆきの「あやし」を読破した。
簡単に感想をしたためようと思う。

この本は、宮部みゆきの短編集だ。
江戸モノの物語が九編描かれている。
宮部みゆきの文章は簡潔にして確かだ。無駄が一切ない。
ただ、わたしとしては、もう少し比喩の入った文が読みたいのである。

しかしながら、今回の「あやし」は量的にも少なく、すらすら読むことができた。
短編を書くのは難しいことだ。わたしの父親はそう言っていた。
短いページ数でいかに物語を描くのか?
そういう意味では、大いに参考になった。
短編を書くのは難しい。長編ならあとから誤魔化しがきくが、短編となるとそうは行かない。
だから、宮部みゆきがおよそ20ページほどの文章できちんと結末までしっかり描いているのは、純粋にスゴイと思えた。

わたしは、宮部みゆきのような文が書きたいわけではない。
どちらかと言えば、西尾維新のような言葉遊びの巧みな作家に憧れる。
わたしに欠けているのは、読書量と語彙力、構成力だ。
今立てているプロットも、どのような構成をしようか悩んでいる。

まあ、わたし自身の話はここまでとして、今回の作品も楽しんで読めた。
苦手だった江戸モノ本も、読む内にだんだん慣れてきた。
やはり読書というものは数をこなしてなんぼだと思う。
読み続けている内に、どんなジャンルの本も読めるようになっていく。
だから、これからもいろんな本を読んでいきたい。
全ては夢のため。夢のためなのだ。
明日からはまた新しい本を読んで――といってもまた宮部みゆきなのだが――語彙力と構成力を培っていきたいと思っている。

ところで、わたしは折原一の「異人たちの館」が読みたくて読みたくて仕方がないのだが、どこの本屋に行っても見つからない。
16日になったら、アマゾンで買おう。
宮部みゆきを読みすぎて、少々飽きがきているのも事実だ。
あと2冊。あと2冊読めば宮部みゆきの本を読むのが終わる。
いろんな作家の本が読みたい。とりわけ、ミステリーが読みたい。
そこらへんは、綾辻行人西尾維新を参考にしていこうと思っている。

なんにせよ、3日に1冊のペースを超えるペースで本が読めていて嬉しい。
これからも読書に励んでいきたいと思う。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村